【伊尾木洞】洞窟を抜けた先に広がる異世界。300万年前の地層から形成された天然の海食洞

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高知県安芸市には今から約300万年前の地層が隆起してできた天然の洞窟があります。

かつて海だったその場所は、現在では様々な植物が群生する神秘的な空間となり訪れる人々を数百万年前にタイムスリップさせます。

今回は高知の秘境「伊尾木洞」を紹介します。Instagramにも動画を投稿していますので、是非ご覧ください。

場所-Location-

伊尾木洞はその名の通り洞窟ですが、山奥にあるわけではありません。
国道55号線からほんの脇道に少し入っていった場所、つまり殆ど国道沿いにあると言っても過言ではない所に突如として現れます。アクセスはとても良いですね。

駐車場はスーパーKマートの奥にあります。
緑色の大きな看板も建っているので分かりやすいですね。右奥に見えるのは公衆トイレ。

駐車場から伊尾木洞までは歩いて2、3分程です。

道路を渡って安芸警察署伊尾木駐在所の脇道を真っ直ぐ進みます。もう奥に見えていますね。

伊尾木洞の入り口に到着しました。
少し不気味ですが、冒険心がくすぐられます。いざ。

洞窟の向こうは別世界、伊尾木洞へ

洞窟へ入っていきます。どうやら洞窟内部はコウモリが生息しているようで、6月〜9月にかけて羽休めをしたり子育てをしているんだとか。

洞窟内での電灯は使用禁止コウモリを刺激しないようにしましょう。

洞窟内部はこんな感じ入り口付近は明るいですが奥は暗そうですね。

洞窟自体の長さは40m程でそこまで長くありませんが、奥に進むにつれ暗く足場も悪くなるので注意です。上から水も結構落ちてくる。

目の前に広がる大自然、洞窟を抜けた先は本当に別世界だった。

今から約300万年前に隆起した地層は5mにもなるのだそう。

伊尾木洞の至るところにシダが群生しています。その数なんと7種類。
シダは日本列島の温暖な気候の場所に生息していますが、伊尾木洞のように一ヶ所に多くの種類が生息するのは大変珍しいとのこと。

伊尾木洞の温度や湿度、日光の当たり方や崖状の地形がシダの生育条件を偶然にも満たしているため、多くの種類のシダが共生繁殖できるのだとか。本当に神秘的で奇跡のような場所です。

伊尾木洞と地層壁エリアよりさらに奥に400m程進むと滝があるようなので、行ってみます。
朝9時前なので観光客も居らず、まるで本当にタイムスリップしたかのような感覚です。

渓谷を進んで行きます。足元は常に水が流れていますが、長靴が必要な程ではありません。
歩きやすい運動靴で行くのがいいですね。

途中橋を渡ったり、ハシゴを下りたり。冒険感あってわくわくしますね。

途中道が細くなったり足場が悪い場所もありましたが、やはり大自然の中を歩くのは楽しい。
風に揺れる草木と鳥のさえずり、流れる水と自分の足音だけの世界。そろそろ最深部です。

到着しました。伊尾木洞入り口から400m程奥に進んだ所にある滝です。小さいけど綺麗。
倒木がいい感じに味を出してるな…

倒木に生えた苔

よく見ると水が青く見えます。高知の仁淀川では青い滝壺が見れることで有名な「にこ淵」がありますが、ここの滝壺も青いですね。

滝の横に登っていく道と看板がありました。どうやら異世界はここまでのようです。
滝までの道のりは片道15分〜20分といった所でしょうか。僕の場合撮影しながらなので結構時間かかりました。
観光客もだんだん増えてきたので引き返します。

以上、伊尾木洞の紹介でした。
トンネルを抜けた先に広がる異世界、高知へ行った際には是非行ってみてください。

ちなみに夏になるとマムシも出るらしいのでお気をつけて。

ではまた。

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動画クリエイター
香川県在住。体力は無限。 美しい景色と文化、美味しいご飯を求めて四国・香川県を中心に日本各地を歩く。 He walks around Kagawa Prefecture in Shikoku and other parts of Japan in search of beautiful scenery, culture, and delicious food.
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